ムレンダの謎

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ドドマ地方を旅していてよく口にする食べ物に「ムレンダ」という名前のものがある。
モロヘイヤに似た植物で、乾燥しきった大地に健気にも柔らかな緑の葉をのぞかせる。村の女性や子供たちは、からからの畑を歩いて、その葉を根元に近いふたばを残してつむのだ。持ち帰った葉は、生の状態で調理するものを残して、乾燥させる。むっとするような緑の濃いにおいが鼻に残る。

生の状態のものも、乾燥したものも調理方法は同じで、木製のウスに葉っぱ、生ピーナツを入れて砕き、熱した鍋に岩塩、水を入れて葉を加える。ぶくぶくと悪魔のように膨らむ濃緑の物体を、空気を抜きながら練っていく。先が錨型の木の棒はムレンダをかき混ぜる専用の道具のようだ。女性たちはこの道具を手品のようにくるくるとまわしながらムレンダを従えていく。

できあがったねばねばの物体はウガリ(トウモロコシの粉をお湯で練り上げたもの)につけて食べる。見た目よりずっとおいしいのだが、慣れるまで手がムレンダでべたべたになってしまう。見るからに葉緑素いっぱいで、とても体に良さそうである。

ドドマの街の郊外にある友人の家に遊びに行ったとき、「ムレンダ」といって出されたものにはオクラが入っていた。オクラには別の名前があるので、もしかしたら「ねばねばした食べ物」の総称が「ムレンダ」なのかもしれない。ということは、納豆も「ムレンダ」なのだろうか??

帰国後、写真と図鑑を見比べていると、村で食べた葉の「ムレンダ」は、モロヘイヤと葉っぱの形が異なっていた。モロヘイヤはシナノキ科である。「ムレンダ」の葉はシソ科のエゴマなどに似ている。日本で作る場合は、モロヘイヤで代用できそうである。なぜなら、モロヘイヤも十分ねばねばだから。(Y)

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