Taarab考 その2

今回も引き続きターラブのお話です。今日は具体的にターラブでどんな歌詞が歌われているか紹介します。お話をお聞きしたのは、引き続きMakame Faki氏です。

ターラブの歌詞を鑑賞するときのキーワードは、「Kiswahiri cha ndani」内側のスワヒリ語、つまり「行間を読め」ということです。表面的な言葉は比ゆに過ぎず、本当の意味は裏に隠れているとのこと・・・いったいどういうことなのでしょう?

例えば、「Wembe カミソリ」という歌。

「遊んでいたらカミソリで手を切ってしまった。
血がでて、一度できた傷はもう元には戻らない。」

この言葉の行間には何が隠されているのでしょうか。

この歌の裏の意味は、

「恋人を放っておくと、いつか他の人を探しに出て行ってしまう。
そして、一度出て行ってしまったら元には戻らない。
そんな目にあわないように恋人を大事にしなさい。」

・・・そういうこと?少し腑に落ちない感じも残りますが、こういう感じの解釈であれば色々な場面で応用できそうです。

また、ビキドゥデの定番ナンバー「Muhogo wa Jang'ombe ジャゴンベのキャッサバ」の歌詞は、

「ジャゴンベのキャッサバは、まだ味わったことがない。
子を産むのであれば、産婆のことを悪く言っちゃいけない。」

ですが、裏の意味は、

「命を無駄にしてはいけない。お父さんとお母さんを大事にしよう。女は子供をたくさん産むべきだ。」
乳母が子供に教育するときに歌った歌だそうです。(※他解釈あり)

ただ、この歌は地の部分とソロのパートが交互に歌われる形式で、ソロの部分の歌詞は歌う人によって違うそうです。
SAUTI ZA BUSARAでビキドゥデがこの歌を歌ったとき、会場のタンザニア人がどっとうけていたので、きっとビキドゥデらしい辛口なアドリブの歌詞でも歌ったのではないでしょうか。

Makame氏によると、歌というものは本来いろんな意味が込められていて、一度聞いて簡単にわかるものではないとのこと。歌を聴いて歌詞の意味をじっくり考えることが大切なのだそうです。
最近の若い人たちが歌うターラブは、歌詞が直接的で、風刺や人の悪口も多く味わいがない、とMakame氏は嘆いていました。

最後に尊敬するMakame氏の世界観についてお聞きしました。

「世界中の人にとって幸せに思うことは同じ。人間は最初、みんな同じ言葉で話していたんだよ。」

素敵な笑顔で、がはははと笑うMakame氏は、舞台では大きな存在感で盛り上げる素晴らしい歌手です。彼の「キドゥンバク」、機会があったら一度聞いてみてくださいね。(Y)

カルチャー・ミュージカル・クラブ CD情報>>>
「ザンジバルのバラの香り」 (原題:Waridi) 2007 plankton
「Taarab, Vol. 4: The Music of Zanzibar」 1989 Ace Records

Makame Faki CD情報>>>
「Nifange Nini?」 キドゥンバク音源、Makame氏の美声が聴けます。
「Sihimili」


関連記事

テーマ : アフリカ
ジャンル : 海外情報

コンテンツ一覧

openclose

お問合せはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

お知らせ
JT☆STARSライブ予定
サイト内検索
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード