ロリオンドへ治療、政府が「待った」

アンビリキレ・ムワサピレ牧師の治療を受けようとンゴロンゴロ県ディゴディゴ区サムンゲ村へ何千人もが押し寄せていることを受け、政府は人と車でごった返していることから1週間その地域へ向かうことを禁止した。

ンゴロンゴロ県知事エリウス・ワワ・ラリ氏が当紙に語ったところによると、この措置は牧師の住んでいるサムンゲ村から20キロ以上離れたサレ村への分岐路まで渋滞が続いていることから、昨日決定されたとのことだ。

ワワ・ラリ氏によると、人々がこれ以上増えないよう防ぐことにより混雑を減らすためのもので、来週火曜日までこの状態が続けられるという。

県知事は、人が増えると「ムワサピレ牧師は明日から始まる四旬節のため治療をしていない」というデマが人々の間で発生する原因ともなると述べた。

ワワ・ラリ氏は「聖金曜日とイースターの祝日を除き四旬節の40日間全て牧師は治療を続ける」と説明した。

県知事はまた、この混雑に対し警察の警護をすでに強化し、また現在はトイレや食事といった他のサービスを強化する方法を考慮しているとも述べた。

ムワサピレ氏(76)はタンザニア福音ルター派教会(KKKT)の元牧師であり、エイズを含む慢性疾患を治癒させると言われている。

当紙はエンガルカ村とガレセロ村を通りサムンゲ村へ続く道路のある、アルーシャ市からおよそ400キロ離れたアルーシャの村およびムト・ワ・ンブ市の広い地域と、さらにマニャラ州のババティ市とカテシュ市で治療を求めてその村へ向かう何百人もの人を確かにとらえた。

一部の病院が発表した情報では、全国の病院に入院していたHIV、ガン、糖尿病、喘息患者の家族の中には、患者を連れてこの牧師のもとへ連れて行き始めているという。

各州から訪れた国民のほか、ケニアとウガンダの近隣国からも、ムワサピレ牧師から治療を受けようとこの村へ流れ込んできている。

村へ着き治療を受けた人の中には、乗ってきた車は治療を受ける前に出発してしまうため、交通手段がなく家へ帰ることができない人もいる。

さらに、治療を受けに行くと長期間の滞在になるため、寝る場所や食べ物を手に入れることが困難となる。

7人が死亡

また、この人々の集中により重体で運ばれた人の中には治療を受けることなく亡くなる事態も引き起こしている。

一昨日までに1人の子どもを含む7人が亡くなった。

当紙の記者が取材したところによると、7人のほか患者の中には腕に点滴を受けていたり、寝たきりの状態となっている患者も運ばれているという。

ムワサピレ牧師はこの場所へ来た患者を治療することに全力を挙げているが、日を追うごとに患者数も増加しており、この混雑を減少させるため一昨日の夕方になってさらに2人の牧師が彼を手伝うことを余儀なくさせた。

当紙の取材に対し、ムワサピレ牧師は訪れた患者を治療するために長期間働くことを強いられていると述べ、加えて各国各地からまだまだ人々は増加の一途であると述べた。

彼は、キリンの主な食べ物であるムガリガという種類の木からできる薬について、1991年から夢の中で神と話をしてきたと語った。

そして、彼は1人のHIV患者の治療を始めたが、「この薬は他の病気も治癒する」と神から告げられたのが昨年のことであったという。

「神が夢の中で私に、私が治療し始めるであろう人のことを告げたとき、実際にこの村の1人の女性がやってきた。私は彼女に薬を与え治してやると、彼女の後に2人の学生がやってきた。彼らにも治療をしてやると、彼らは噂を広め、人々がやって来て私は薬を与え、人々はすっかり治ったのだ」と彼は語った。

この薬の処方は1回で、HIV患者ならば服用して21日後に治癒するといい、1度目の検査をすればまだウィルスがいるだろう、2度目の検査でもいるだろう、しかし3週間後にはウィルスはいなくなると彼は述べた。

一方、糖尿病患者については、この薬を飲めばすぐだと言う。

「HIVが治癒した人は、感染する行為を自ら行ってはいけない。というのもそういう人は二度と治癒しないからだ。この薬は予防ではなく治療であり、コップ1杯以上飲むことは許されていない」とムワサピレ牧師は語った。

この村の住民の1人、アンナ・マテヨさんは「この薬が私たちの村で手に入れられることをとても喜んでいる。というのも多くの患者が現れてから、私たちは大きな商売ができているからで、多い例を挙げるとソーダが1000シリングで売れたり、飲料水ならば2000シリングで売れたりする」と語った。

患者の1人、マリアム・ジュマさんは「ンゴロンゴロに着いたときは体調が悪く背負われていたけれども、この薬を飲んでからは自分で立って歩くこともできてとても喜んでいる。そしてあの使者を遣わしてくださった神に感謝している」と述べた。

この村に着いた患者たちはアルーシャ警察軍に対し、混乱を防ぐために人の采配やルールを守るよう指導する警官を増やすことを要請した。

日が経つにつれ人が増え続けているため、この地域にいる人だけではこの混乱を鎮めるには足りないと彼らは語った。

出典:NIPASHE(2011年3月8日付)



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